進化する桃

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山梨県一宮町で桃を作って販売しています。園主の赤尾誠です。
桃の新品種は毎年、続々と出てきます。
桃だけでなく、ブドウの品種も覚えきれないほどたくさん増えてきています。
桃の品種、続々と
昨年見た新聞に載っていた記事です。
新しい品種は、果樹研究所が開発をして生まれます。
そこでは多彩な味や食感を研究しています。
新品種作りは、順調にいっても15年から20年かかるそうです。
桃栗3年と言われるように交配してできた実から種をとります。その種を育てた木に、実がなるまでに数年かかります。そこから良い実を選び、さらに品種を高めていきます。
桃はとにかく品種が多い果物です。
新しい品種の開発者には種苗の生産などについて、一定期間育成産権が与えられます。農林水産省の品種登録データによると、桃はこの権利が存続しているだけで98品種もあります。権利がなくなったものなども入れると、数百品種あります。
多くの品種が生まれた背景には
多くの品種が生まれた背景には、柔らかくて傷みやすいという桃の特徴があるからです。
桃は一つの品種のとり頃が1週間前後です。しかもとった桃は常温では数日しかもちません。
出荷時期が異なる多くの桃の品種をそろていれば、お客様に少しでも長く、桃の美味しさを味わってもらえます。
それと同時に、桃農家の経営も成り立っていきます。
大事なのは、お客様に最高品質の桃を長い期間楽しんでいただきたいということです。
新品種作りは偶然もある
新品種作りの手法は交配だけではありません。交配は成功率が1%にも満たないとされるほど難しいです。
「偶然」にも原動力があります。
偶然見つかった美味しい実がなる木が起源の「偶発実生」や遺伝子が突然変異した枝が起源の「枝変わり」が多くの人気品種を生んできました。
多くの消費者に買ってもらえる桃は、甘く、大きくいものです。そして近頃は「固め」の品種が消費者に好まれていると言います。
固い桃をそのまま置いておくと、追熟して柔らかくなります。お好みで固い桃と柔らかい桃を両方食べて楽しめます。
当農園では10品種の桃をつくっています
多くの品種がありますが、当農園では10品種の桃を作っています。
約2か月かけて順番に収獲をしています。
今年は6月下旬から収獲を始めました。
8月下旬頃まで収穫する予定です。
この2か月でいろんな品種の桃をぜひ味わってくださいね。